サロンワークをしていてお客様にパーマをかけるときにパーマの種類を迷うことあると思います。
そんなときどういう手順や考え方でパーマの種類を決めていくかを今回は現役超パーマ美容師としてロジカルにわかりやすく解説していきたいと思います。
実績は
【パーマ比率を公開】
2018年年間指名売上
アベレージ7桁超
その売上に対してのパーマ比率
アベレージ約47%超・パーマを断らない
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・デビューしたての方
・いまいちパーマの種類の選択に自信が持てない方
そんな方に向けて参考になるように書いていきたいと思います。
読んだ後に
- パーマの種類の決め方がわかる
- パーマのカウンセリング方法がわかる
- 普段しないパーマの種類に挑戦したくなるかも
最後までご覧いただければと思います。
【1】パーマの種類とそのメリット/デメリット
以前
»【パーマの種類2019】5種類全てのパーマを網羅したパーマの種類まとめ記事【メリット・デメリット】
上記のブログでパーマの種類について解説しましたが、おさらいしていきます。
コールドパーマ
メリット
・早い
デメリット
・薬剤の力に頼るためダメージコントロールがしにくい
・コルテックスへの負担がかかる(持ちがよくない、痛みやすい)クリープパーマ
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クリープパーマ
メリット
・薬剤のパワーを落とせる
・コルテックスへの負担が少ない
デメリット
・時間がかかる
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»【威力絶大】クリープパーマの「クリープ」とは??その偉大さを知ればパーマがかからない失敗を減らせる。
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デジタルパーマ
メリット
・くせ毛、縮毛矯正毛に施術可能
・ダメージによって塗り分けができる
・パーマ全種類の中で一番大きめのカールを狙える
デメリット
・上から出せない
・時間がかかる
その他特徴
・タンパク変性する
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»【現役美容師目線】デジタルパーマの特徴と施術工程のまとめ【ケミカル】
デジクリップパーマ(低温デジパ/ホットパーマ)
メリット
・毛先からの熱処理なのでW効率がいい
・低アルカリなのでアルカリダメージはそんなに気にしなくていい
・途中から、クリープ、ガラス化も採用できる
デメリット
・デジクリップパーマに合わせた1剤を用意する必要がある
・繰り返すのはおすすめできない
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»【まとめ】デジクリップパーマ / 湿熱パーマ / 時短パーマ は全て同じパーマ!?【メリット・デメリット】
エアウェーブ
メリット
・ウエット時とドライ時のWギャップが少ない
・ガラス化で水素結合にアプローチができる
デメリット
・時間がかかる
・情報とやってる人が少ない
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【2】パーマの種類の選び方
ここからが本題です。
上記のパーマの種類が全部あるサロンは少ないかと思いますので、施術しているパーマの中で考えていきましょう。
パーマの種類を選ぶときには、
仕上がり
扱いやすさ
髪質
主にこの3つのベクトルのバランスを考慮して決めるのがおすすめです。
※今回はテクニカルメインで解説したいので料金は項目にいれていません。
上記の全てが一つのパーマでバランスよくいくケースもありますが、そうではないケースも多くあります。
そんなときに上記の3つの優先順位をお客様と決めることがパーマの種類を決めるカギになります。
仕上がりを優先されるお客様であれば、一番仕上がりのイメージに近いパーマを選択。
仕上がりよりも扱いやすさを優先されるお客様の場合は、お客様の普段のスタイリング方法をカウンセリングしてそのライフスタイルに合わせて、扱いやすそうなパーマの種類を選択。
上記の2つに乗っかってくるのが髪質の項目
ここからは上級編だよ!少し難しいかもしれないから頑張って!
髪質の項目は少し厄介ですが、髪質でパーマの種類を変えなければならない場合は大きく分けて2つのパターンしかないと思います。
・クセ毛
・細毛
このパターンの時は基本的にはデジタルパーマで施術していきたいところだと思います。
セオリー通りミディアムからロングの長さで下からのカールを希望される場合であればいいですが
・上からパーマを出したい(仕上がり)
・ボブ(ネジって出しずらい)
・何もしないでいいパーマがいい(自然乾燥出るように)
デジタルパーマが苦手とする3つの項目。
だけど髪質はデジタルパーマでやりたい。
この時こそ美容師ですらパーマの種類に迷ってしまう時ではないでしょうか?
無理してくせ毛にクリープパーマをかけても上手くいけばいいですが、いかなかった時のやばさは尋常ではありません。
上記の3つへのアプローチを可能にするのが、
デジタルパーマを使ってクリープパーマするということです。
【3】デジタルパーマを使ってクリープパーマする
デジタルパーマはガラス化工程があるため、カールが乾いている状態でます。
ガラス化について詳しく知りたい方は»【意外と使える】パーマガラス化のまとめ【カールの持続】みてみてね!
デジタルパーマでガラス化を行わないければデジタルパーマの施術工程で擬似的にクリープパーマを行うことができるので、上の3つを解消できます。
つまりは濡れている状態でパーマが出て、乾いている状態でパーマが弱くなる/ダレる
デジタルパーマでのクリープパーマ
メリット
・くせ毛、縮毛矯正毛に施術可能
・ダメージによって塗り分けができる
・上からの施術可能
・自然乾燥でも出る
デメリット
・大きめカールは狙えない
・時間がかかる
に変わるのでデジタルパーマでのクリープパーマ施術ができれば確実に施術可能な髪の毛は増えて、パーマの種類の選択肢が増えるのでパーマの種類で美容師が迷うことは少なくなるのではないでしょうか?
【4】デジタルパーマでクリープをする時の工程
デジタルパーマでクリープパーマを狙う時は、
通常のデジタルパーマのように
1剤クリーム
↓
中間水洗
↓
ロッドオン
ここまでは同じです
ロッドはデジタルパーマで通常巻くより一段下げるイメージがちょうどいいと思います。
ここで加温の時間を決めていく訳ですが、低温で長めに設定します。
僕は45〜50度で10〜15分くらいにしています。
使う機械によっても違うのであくまでも参考程度に。
できればなにかカバーはした方がいいです。
クリープの条件である
- 水洗後
- ウェット
これを守るために低温での施術かつカバーをすることが大切なんだね!
クリープ終了
↓
2剤
↓
放置
↓
水洗
デジタルパーマの工程との違いはロッドオンとクリープだけです。
デジタルパーマの仕上がりは乾かし方によって変わるのでロッド構成は仕上がりにあまり関係しませんが、デジタルパーマでクリープパーマをする時は通常のパーマ同様ウェット時にカールが出るのでロッドの構成は大切になります。
【5】まとめ
髪質によって希望のパーマに対応できないことでパーマの種類に迷ってしまう時に、デジタルパーマでできる施術の幅を広げておくことで迷わなくなれるという記事でした。
カール感はなれるまでコントロールが難しいのでぶっつけ本番ではなく何度かテストして自分の基準を作ってからの施術がオススメです。
薬剤×クリープ×ロッド=パーマのカール感
思考錯誤して身に着けたい技術です。
できない案件が減ることで信頼度アップ、断らないので売り上げアップ。
確実に武器になります。