アリミノ クオライン を使って縮毛矯正毛にデジタルパーマを施術する【ブログと動画】

今回はアリミノ クオラインを使って縮毛矯正履歴のある毛髪にデジタルパーマの施術をしていきたいと思います。

何故アリミノ クオラインを使うかというと

・簡単に手に入りやすい

・そもそも使っている美容師さんが多い

というところがポイントです。

使い方を見せられても、マニアックすぎる薬剤、知らない薬剤だと参考になりずらいのでみんな知ってるし、もしかしたら店にあるかもなアリミノクオラインを使ってます。

アリミノさんから何かいただいている訳でもありません。

いただけるものがあればいただきたいです笑

うちのお店はパーマ薬剤が豊富にあるので、縮毛矯正毛に対してのデジタルパーマ施術でアリミノクオラインを使うのは今回初めてです。

正直軟化テストの時は失敗したかと思いましたがパーマ理論を信じてよかったです。

こんな時のためにパーマを勉強しておくといいなと思いました。

縮毛矯正はやっているけど、縮毛矯正とデジタルパーマの同時施術はやっていないというお店でもこれを機に導入してもらえるくらい背中を後押しできればと思います。

【1】アリミノ クオラインでデジタルパーマは可能?

可能です。

そもそもパーマ剤、縮毛矯正剤は内容は同じものです。

違うのは濃度やテクスチャーです。

それを理解してパーマ剤、縮毛矯正剤を分析できれば、今までよりはるかに施術できる幅は広がります。

薬剤分析についてあまりわからない方は、»【独学でパーママイスター 】もうパーマで失敗しないロードマップ【初級者向け】見てみてね!

アリミノ クオラインは縮毛矯正剤として販売されています。

なので基本的な還元値は高めです。

還元値が10でパーマするのはなかなかありません。(280/250)

だいたいパーマ剤の還元値はMAX7くらいです。

なので単品でデジタルパーマに使うなら200/130から使えます。

しかし還元値7というのはかなり強いので、できれば還元値は5〜6くらいには抑えて置きたいところです。

そんな時に使えるのが、アジャストゼロです。

これをミックスして施術することで還元値、アルカリ度を下げることができるのでパーマ剤として使えるようになります。

クオラインでパーマしたい場合は、アジャストゼロは導入した方がいいと思います。

【2】縮毛矯正毛にデジタルパーマをかける時の注意点

上記は通常のデジタルパーマ剤として使う解説でしたが、ここからが縮毛矯正毛にデジタルパーマをかけるときにアリミノ クオライン縛りでやっていくときの解説です。

以前»【高確率で失敗】縮毛矯正にデジタルパーマ気をつけないとボサボサ・グリグリ【そんなお客様を減らすブログ】でも解説しましたが、

縮毛矯正毛にデジタルパーマをかけたい時は通常の還元値では強すぎるので通常の半分くらいには下げた方がいいと書きました。

これをアリミノクオラインで対応していくと、アジャストゼロを使って還元値を下げていく調合が必要です。

【3】実際の施術動画

今回は僕のお客様にいただいた髪の毛にパーマしていきます。

履歴

  • 縮毛矯正は半年に一回(毛先までは数回程度)
  • デジタルパーマの履歴もあり(一回)
  • カラーはライトレベルで一回

縮毛矯正は定期的にされていて、半年ほど前にデジタルパーマもさせてもらいました。

初めての薬剤選定でしたが、なんとか無事かけることができました。

タンパク変性をしないことを売りにしているクオラインのおかげか、質感もとても柔らかいです。

普段はクオラインでデジタルパーマの施術をすることはありませんが、今後はクオラインでのデジタルパーマもいいかもしれません。

【4】薬剤調合の計算の仕方

初級者の方にもわかりやすくしていくために、実際の計算式に130とアジャストゼロの実際の数値を入れてみていきましょう。

なぜ200ではなく130かというと縮毛矯正毛への施術は基本的にアルカリ度あまり必要ないからです。

そして毛先はSー1よりもSー2の方が残っていると考えられるためシステアミンを選んでいます。

Sー1、Sー2についてわからない方は

見てね!

スペック

130

  • 還元値:7.0
  • アルカリ度:1.0
  • 還元剤:システアミン/システイン(微) 

アジャストゼロ

  • 還元値:0
  • アルカリ剤:0

何度かこのブログでも書いていますが、この計算式を使います。

ゴムありの方の薬剤(弱い方)

130:アジャスト

1:1

ゴムなしの方の薬剤(強い方)

130:アジャスト

2:1

還元値とアルカリ度は同じように別に計算していきます。

調合後

ゴムありの方の薬剤(弱い方)

  • 還元値:3.5
  • アルカリ度:0.5

ゴムなしの方の薬剤(強い方)

  • 還元値:4.666(切り捨て)
  • アルカリ度:0.75

サロンワークであれば個人的には弱い方で施術します。

【5】薬剤以外での調整

11mmでの軟化テストで思いのほか軟化していなくて一瞬ビビってしまいました。

本来はこのくらいになります。

今回のようになってしまった場合の対策方法

  • 薬剤を足す
  • 時間をおく
  • 加温する
  • クリープ長くする
  • クリープ酸化する

薬剤を足す

王道ですがクリーム剤の場合は乗せる薬剤のスペックは半分くらいになるイメージです。

今回は自分を信じて薬剤を足しませんでした。

時間を置く

今回は僕は時間を置くことで対応していました。

5分以内なら薬剤を強めるより時間を置いた方がダメージは少ないと思います。

加温する

パーマでは王道ですね。

上記の2つよりダメージリスクは大きいように感じます。

クリープを長くする

上記3つより一番優位性が高いです。

僕は一番好きですね。

クリープパーマのクリープについて後輩に聞かれてバシッと答えられない場合は、

みてみてください。

クリープ酸化

これもダメージが少なく有効です。

上記の動画で解説しているので興味のある方はみてみてください。

【6】まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回僕も初めての試みで勉強になりました。

アリミノクオラインを使って縮毛矯正毛にデジタルパーマをかける時は

・正しい毛髪診断ができる

・薬剤スペックを読み解ける

・薬剤スペックをアジャストゼロで合わせる

パーマのケミカル知識があれば初めて使う薬剤でもある程度の方向性は掴めるので失敗しずらくなります。

これからパーマを勉強したい方に向けて何か参考になれば幸いです。

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