今回はパーマの1剤の還元剤をチオ換算(TG換算)する方法をまとめていきたいと思います。
ハイブリッド系パーマ剤が主流のこの時代ではなかなか逆行している内容かもしれませんがきちんとまとまっている記事がなかったので、
念の為にまとめておきます。
現役美容師として使用感を踏まえお伝えしたいと思います
このブログを読んだ後に
・還元剤をチオ換算で管理できるようになる
・還元剤の信用度が変わる
【1】そもそもなんでチオ換算(TG換算)が必要なの?
還元剤は各種類によって分子量が違います。
そのため髪の毛に到達できるところが変わってくるので、還元剤の種類によって同じ濃度でも還元値が変わってきてしまうんですね。
ざっと
- チオグリコール酸 分子量92
- システイン 分子量121
- システアミン 分子量77
- チオグリセリン 分子量108
シスアミ < チオ < チオグリ < システイン
とこんな感じです
なのでハイブリット系やミックスで薬剤を使う場合毎回計算するのが大変なので、あらかじめチオの分子量に合わせて計算しておけばいいということでチオの分子量に合わせてチオ換算(TG換算、総換算)して数値を出しています
【2】計算の仕方
簡単です
- システイン濃度% × 0.761
- システアミン濃度% × 1.195
- チオグリセリン濃度% × 0.852
昔からの薬剤で単品の還元剤の商材の場合は、チオ換算されていない場合もあるのでミックスに試みる場合は上記でチオ換算して使いましょう。
【3】まとめ
ほとんどの場合、チオ換算(TG換算)されていますがイレギュラーでチオ換算されていない場合もあります。
今回はアルカリ域で有効な還元剤のチオ換算の計算式のまとめでした。