今回はパーマとカラーの同時施術で美容師が気をつけないといけないことについて書いていきたいと思います。
・パーマとカラーを同時にやりたいお客様を抱えている方
・スタイリストになってから日が浅い方
・以前同時施術で失敗してしまった方
参考になると思います。
【1】同時施術がよくないとされる理由
pHの変動が大きい
ここが主に言われるところではないでしょうか?
パーマとカラーを同時に施術する場合の順番は基本的には
パーマ → カラー
となります。
パーマの施術後は1剤で上がったpHを大抵は下げます。
しかしそのあとカラーをするとまたカラーによってpHは上がります。
急激なpHの変動は髪の毛にはよくありません。
【2】パーマとカラーの同時施術で気をつけていくべきこと
パーマの種類
これはどんな種類のパーマでもいいと思いますが、強いていうなら僕はコールドパーマは避けるようにしています。
コールドパーマは薬剤の力でパーマをかける割合が大きくしめるので、コルテックスは地毛に戻ろうとする力が割と残っているためカラー後にイメージより少しパーマがダレるような気がします。
パーマの薬剤選定
ここがこの記事のコアになる部分です。
カラー剤のアルカリ値やpHを調節することはできません。
ということはアルカリ値やpHを調節できるパーマ剤でpHの変動をより少なくすることがパーマとカラーの同時施術の負担を減らすことに直結します。
はじめの波をこんな波に変えられると割と安心してパーマできますよね?
パーマとカラーの同時施術をする場合は、パーマ1剤のアルカリを下げることが髪の毛への負担を最小限に抑える必勝方です。
さらにカラーを酸性カラーで施術すれば、pHの変動をさらに抑えることはできますが色の選択肢が少ないので実用性は低いです。
【3】注意点
パーマ・カラーは同時はおすすめではない
上記のポイントを抑えていれば、普通に施術したのと変わらないように仕上げることは簡単です。
しかし一緒にやるよりは別々にやった方が、いいことは間違いありません。
時間がなくてどうしてもという時や、別でやった方がいいということを理解してくれている方がそれでもという時に
上記のpH変動に注意してやるようにしましょう。
カラーがトーンアップの場合はやめた方がいい
どれくらいトーンアップするかにもよりますが、カラーのトーンアップは髪の毛の負担はかなり大きいです。
パーマの仕上がりに影響する可能性が高いので、パーマ×過度なトーンアップはなるべく避けましょう。
【4】まとめ
パーマとカラーの同時施術は、pHの変動をなるべくならすことがお客様の髪の毛のためになります。
僕ら美容師がパーマとカラーの同時施術で気をつけないといけないことは、
パーマのpHやアルカリ値を下げてもパーマがかかる技術を磨くことです。
デジクリップパーマでゆるフワな仕上がり。
バージン毛
還元値6.2
システアミン5%くらい
シス1%くらい
アルカリ値は0.3ほど
55度で6分です
ブロム酸濃度は6.5%
ロッドは20~24mm
バージン毛に上記の薬剤揃えれば髪質はありますがかなり近い感じに再現できるのではないでしょうか? pic.twitter.com/aLaT0RVjvY— 超パーマ美容師 森 正臣 (@mori_cura) 2019年5月2日
これが噂のデジタルパーマ軟化テスト。
還元値6でアルカリ0.3
システアミン約4.5%
システイン約1.5%
チオ換算
グレイヘアの健康毛
これくらい軟化があれば27mmでワンカールやってもしっかりでます。 pic.twitter.com/IyHvoaTZ85— 超パーマ美容師 森 正臣 (@mori_cura) 2019年4月24日
還元値6
アルカリ度0.3
pH中性域
高還元ハイブリッド還元でかけるデジタルパーマ。
アルカリ剤の残留がほとんどないため、質感がめっちゃいいのが特徴です。
クリープ50 8分
ガラス化80 8分
残留アルカリ多からの熱は質感が悪くなるので注意ですね pic.twitter.com/mGWaOWIc8P— 超パーマ美容師 森 正臣 (@mori_cura) 2019年4月19日
超低アルカリで狙ってパーマをかければ痛む失敗のリスクも少ないので、パーマをガンガンおすすめできるのでいいですよ!