【誰でもできる】パーマ・縮毛矯正を失敗しないための毛髪選定の基本

今回は誰でもできるパーマ、縮毛矯正をかける前にもっとも重要な毛髪診断の基本について掘り下げて解説していきたいと思います。

正確な毛髪診断をしてこその薬剤コントロールです

以前書いたこちらのブログですがこのブログの毛髪診断にピックアップして今回は解説していきたいと思います。

【1】毛髪診断の2つのポイント

毛髪診断で大切なポイントは
  • 髪質を見極める
  • カラーのアンダートーンの把握(履歴)
この2つです

髪質を見極める

髪質を見極めるためには
  • 太毛
  • 細毛
  • 硬毛
  • 軟毛
この4つの要因をマトリクスにして毛髪を分類していきます。
こんな感じです。
注意
薬剤選定をしていく時に必ずどちらかには振り分けられるようにしておくことが大切です。
普通毛と診断してしまうと薬剤選定をする判断基準にできないため
担当するお客様の髪質がどこに分類するのかをしっかり見極める
→薬剤の方向性を考える
図解するとこうなります
特徴にまとめる
太毛
→ コルテックスの量が多い
細毛
→コルテックスの量が少ない
硬毛
→キューティクルの重なりが多い
軟毛
→キューティクルの重なりが少ない
こんな感じに予想できます
これを薬剤選定に落とし込むと
コルテックスの量が多い
→還元剤の量を増やす、pHが高い方がいい
コルテックスの量が少ない
→使う還元剤の種類を選ぶ
キューティクルの重なりが多い
→アルカリが必要
キューティクルの重なりが少ない
→アルカリはあまりいらない
このように置き換えることができるので予想を組み合わせて薬剤の選定を方向性を決めていきます
これを考えた上でいつものカラートーンチャートを見てアルカリ度をコントロールしていければかなりパーマや縮毛矯正の精度は工場できると思います。

【2】実践での選定

今回は実践に見立てて実施の髪の毛を見ながら考えていきます

実例

髪質は

  • 細毛
  • 硬毛
一見カラーのアンダートーンは均一に見えますが、光に透かして見てみるとこんな感じでアンダートーンが見えてきます
根元:9トーン
中間:7トーン
毛先:10トーン
こんな感じです
アンダートーンをみるときには、髪の毛を光に透かしてみることが大切です。
パーマの場合は基本的に毛先〜中間のトーンを考えればいいので、
毛先と中間をアンダートーンに合わせてカラーのアルカリ度を調節していきましょう。
縮毛矯正の場合は、根元〜中間と逆になります
7〜10トーンだと少しトーンに幅があるので、1つの薬剤でいくのは心配です。
細毛で7トーンの場合の必要アルカリ度は1.5〜2くらい
細毛で10トーンアルカリ度は1以下で施術したいところです
7トーンの方に薬剤を合わせると、10トーン部分のところには薬剤が強く痛む可能性が大きくなり
10トーンの方に薬剤を合わせると、7トーン部分に対して薬剤が弱くなってしまう可能性が出てきます
この場合はどのパーマで施術するかにもよりますが
  • デジタルパーマ→薬剤塗り分け
  • 他パーマ→10トーンの部分に薬剤を減力させる前処理
が有効です

【3】まとめ

こんな感じに施術前に毛髪診断できているだけでパーマや縮毛矯正の1剤の薬剤選定のクオリティはかなり工場していくと思います。
これだけを意識していくだけでパーマや縮毛矯正で痛んでしまう失敗はかなり減ってくると思います。

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