新生部に対しての縮毛矯正理論について徹底解説したブログ、講義動画はアップしましたが、縮毛矯正の履歴のある髪に対しての薬剤選定はまだ解説ブログを書いていなかったので、ブログで解説していきたいと思います。
既ストレート部への施術といっても大きく分けて4パターン
①リタッチ
②曲げたい(ストカール)
③まっすぐにしたい
④馴染ませたい
サロンワークでは、だいたいこんな感じになると思います。
上記4つを状況を1つの薬剤でカバーするのはなかなかむずかしいです。
今回はそんな4パターンに合わせた薬剤選定と施術方法を解説していきます。
【1】縮毛矯正のリタッチ施術
リタッチの場合考えるのは、保護剤をつけるか?つけないか?ということです。
パーマもそうですが、還元剤は塗布した部分に意外にも髪の毛の中で還元が少し浸透していると考えられています。
なのでジャスト新生部に薬剤を塗布したとしても危ないダメージ毛の場合、保護する必要があったりします。
そして水洗時にどんなに頑張って流しても、毛先にも根元の薬剤は多少流れてしまいます。
この考えからアイロンワークは、毛先まで入れた方がいい場合も多いですしリタッチだけでも2剤を毛先までつけた方がいいかもしれません。
もし毛先をいじらないなら還元剤をブロックするために保護剤は必要です。
しかし根元のクセを伸ばすとそのシワ寄せは中間にきます。
なので変にブロックしてしまうと、中間にクセが溜まってしまうような気がするので最近はリタッチしか1剤を塗っていなくて毛先までアイロンは入れて2剤も毛先まで入れるようにしています。
(それによっての熱ダメージは好み)
還元した髪の毛を酸化させないのは最大のダメージにつながるのでそこは頭の片隅に入れておいた方がいいと思います。
【2】縮毛矯正でストカール(弱)を目指す
これはショートやボブを髪の毛が短い場合に特に有効です。
ロングでもできないことはありませんが、髪の毛は短い方がカーブの効果は大きいです。
これで目指せても縮毛矯正だけでいくならW効率10〜20%くらいまでと思った方がいいです。
既ストレート部へのカーブ施術での僕なりの基準は
ポイント
- ある程度還元はないと曲がらない
- 健康毛の方が曲がる
この基準は結構大きいと思います。
具体的にいうと
- 還元値は3くらい
- アルカリ度は1以下でOK
- 応力緩和は使った方がいい(1剤ロッドオン)
縮毛矯正だけでカーブを狙うなら、上記がおすすめです。
ロッドオン(応力緩和)をした方がいいです。
【3】縮毛矯正リバウンドを直したい
既ストレート部のリバウンドを直す場合の薬剤選定は、
- アルカリ度はあんまりいらない(髪の太さに合わせるくらい)
- 還元値はクセを伸ばせるくらいには設定
- 還元剤はシスアミメイン(好み)
上記がリバウンドを直したい時に僕が気をつけているポイントです。
既ストレート部を普通に縮毛矯正で伸ばしていきたい場合は、アルカリ度を下げて還元は健康毛理論より-20%くらいのイメージで施術しています。
【4】毛先の質感を馴染ませたい
既ストレート部を馴染ませるように施術するなら、質感をあげたいところそんなときはチオにグリセリンがくっついたチオグリセリンで質感をアップさせるのがおすすめです。
- アルカリ度はいらない
- 還元値も3以下
- チオグリセリンを使いたい
馴染ませるくらいなら上記くらいのスペックで十分かと思います。
効果がないという方もいますが、僕はチオグリセリンで質感向上はするように思っているので自分が施術するときは縮毛矯正の既ストレート部にミックスして使います。
【5】縮毛矯正既ストレート部への薬剤選定まとめ
いかかでしたでしょうか?
これが僕が考える既ストレート部に対する薬剤選定です。
実際に僕がサロンワークで既ストレート部に施術する時も上記を基準に薬剤を組んでいます。
完全に好みも入っているので100%とは言えませんが、部分的にでも少し切り取って試してみてもらえたと思います。
解説動画もアップしているのでお時間がある方はコチラもチェックお願いします。
解説動画