今回はチオ乳酸について解説していきたいと思います。
この基本となるブログを筆頭に還元剤について書いていましたが、今回はそんな中に書いてこなかったチオ乳酸について解説していこうと思います。
【1】チオ乳酸とは?
簡単にいうとチオグリコール酸の分子量が大きいバージョンです。
特徴
- Sー1の表面還元が得意
- 感覚としてはシステインを使う感覚に近い
- チオ換算の還元値のイメージよりは弱めのイメージ
【2】どういう場面で使うといいの?
細毛、エイジング毛に使いやすいと思います。
エイジング毛、細毛、ブリーチ毛など還元に対してデリケートな毛髪の場合は分子量の小さい還元剤よりも分子量の大きい還元剤で施術した方が安全な気がします。
【3】チオ乳酸の商材「ネオリシオ ブライトリッチ1st」
いくつかの動画では話したかもしれませんが、チオ乳酸を還元剤として使っている商材は少ないです。
いままではルベルさんのルフォールシリーズなどでしかみたことがありませんでした。
今回はなぜチオ乳酸を取り上げたかというとミルボンさんのネオリシオのアップデート商品ネオリシオブライトリッチ1stが発売されたためです。
エイジング毛向けのストレート剤として発売。
ネオリシオシリーズの一番の売りは多分NAcグルコサミンという成分ですね。
簡単にいうとアイロン施術のタンパクの熱変性を抑えてくれる効果が期待できる成分です。
公開されている薬剤スペック
- 還元剤 チオ乳酸、チオグリコール酸、L-システイン
- pH8.8
- アルカリ度2.8
- 総還元力(チオ換算) 6.8
単品で使った時の森的逆算
細毛
- アンダーカラー7〜8トーン
- クセW効率30〜40%
太毛
- アンダーカラー8〜9トーン
- クセW効率20〜30%
くらいのパターンが使いどころかなと思います。
単品でクセをゴリゴリに伸ばしていくスペックではないとおもってます。
普通には伸びます。
ブライトリッチ1stにクオラインの200を10%ミックスして根元施術してます。
毛先はデジタルパーマしました。
エイジング毛向けなのに単品使いだとアルカリ度が少し高いのが、ネックで少し使いづらい印象です。
薬剤の勉強をせずにディーラーさんに言われるがエイジング毛に単品使いすると爆死する可能性はあるので、アルカリ度は注意が必要です。
しかし還元剤のほとんどがチオ乳酸らしいので、チオ乳酸を狙って使いたい場合には重宝します。
次回のネオリシオ ブライトリッチ 2stは
チオ乳酸で
アルカリ度0.3くらい
還元5くらい
のものを出して欲しいです。
【4】まとめ
チオ乳酸を使った商材は少ないですが、ネオリシオシリーズを使っている美容室は多いと思うので上記を参考に使ってみてもらえるといいと思います。