こんにちは!
森です。
久々の記事になりますが、楽しく実用的な記事を書いていこうと思います。
私は現在原宿のCuraというお店で現役美容師として働いていますが、最近パーマ直しのお客様がよくご来店されます。
パーマ直し=パーマ失敗/飽きたなどの理由が多いですが、今回記事はパーマの失敗を方向性で書いていきます。
パーマの失敗は大きく分けて
- かかりすぎ
- かからなかった
- イメージと違った
この3つです。
かからなかった場合、薬剤アプローチ、施術工程を変えれば案外簡単にクリアできますがかかりすぎてしまった場合は慎重な施術が必要なので、今回はここを掘り下げていきます。
面白いと思うので是非最後までご覧いただけたらと思います。
【1】パーマの失敗(かかりすぎ)
かかりすぎる失敗は美容師として誰もが恐れるところです。
かからない場合は、申し訳ないですがお客様にお願いしてもう一度挑戦させていただくことでクリアになることが多いです。
しかしパーマがかかりすぎてしまうと完全にパーマを治す施術アプローチをとらないといけないので骨が折れますし、一番NGな理由としては仕上がりのデザインがボサボサに見えてしまうかつお客様が非常に扱いくいというのがポイントだと考えています。
かかりすぎてしまったお客様の心情としては
- とにかく髪の毛が扱いにくい
- イメージと違う
- なんとかしたいけどこんなにボロボロ、バサバサで何かの施術をして髪の毛は大丈夫なの?
- もう切るしかない・・・
このようなところが多いです。
とにかく髪の毛が扱いにくい
パーマが強すぎる失敗の多くはカールの形状がとにかく細い、細かいことがほとんどでその場合とにかく髪の毛が扱いにくくなります。
この場合はパーマを落とすか、大きいカールにかけなおす方法を取りますが、後者でパーマをまたかけなおしたいというお客様は稀です。
だいたいのお客様がパーマうんざりしてしまいまっすぐに戻されます。
イメージと違う
これはパーマの失敗でなかなか多いテーマですが、私がサロンワークで感じる観点からお話するとこの場合の多くはカウンセリングでのイメージのすり合わせが担当美容師さんとうまくできていないことが原因で起こっているように感じます。
明らかにコテ巻きで作られている、スタイリングをされているヘアスタイルをあたかもパーマで作ったようにアップされているSNS投稿や予約サイトのスタイル写真を見てお客様がパーマをそのまま施術してしまうとだいたい違う感じになります。
もちろんパーマで可能なスタイルや、実際にパーマで作られているスタイルがあるのも事実ですが現在映える写真をあげることの優位性が高いためリアルパーマで作るヘアスタイルは確実に少ないです。
そこで実際のパーマ施術でできることとできないことをしっかりお伝えして施術をしないとイメージと違うということは起こりやすいことは明白です。
もちろんオーダー通りイメージを共有して施術を行っても実際やってみたら違ったといわれる場合もあります。
なんとかしたいけどこんなにボロボロ、バサバサで何かの施術をして髪の毛は大丈夫なの?
これも多くいただくご意見です。
この場合の見極めがとても難しいですが、薬剤によってダメージしてしてしまった場合が何か薬剤を使ったらやばい場合が多いです。
しかしパーマがかかりすぎて髪の毛の質感、手触りが悪くなっているだけで実際の髪の毛の状態はそこまで悪くないということも多いです。
このような場合は大体他店さんでこうなってお直しに来ていただくことが多いので、使った薬剤もわからないため見極めに関しては実際に髪の毛の状態を確認しなければわかりませんしかなりシビアに施術しないとさらなる大事故になることを起こり得ます。
もう切るしかない・・・
この選択肢は最終段階としてとっておくことが多いです。
髪の毛の長さは切りたくない方も多いと思います。
しかしバサバサでとにかく扱いにくいということで即時バッサリ切ってしまう方もいらっしゃいますが、伸ばしていたり長さを詰めたくない場合は一度パーマ直しをしてからでも遅くはありません。
私の実際のサロンワークの提案としてはパーマ直しに試みてそれでもダメならカットしてしまうという最終手段としてとっておきます。
【2】実際のパーマ直しはどうする?
上記でパーマ直しは
- カールを大きくかけ直す
- まっすぐにする
という提案をしましたが、施術難易度としては
まっすぐにする<カールを大きくかけ直す
カールを大きくかけ直す場合
どのパーマの種類で施術されていたとしても大きくパーマをかけ直す場合はデジタルパーマ施術を応用して直します。
かかりすぎ=髪の毛は過軟化/過還元(美容師の専門用語なのでスルーしてOKです)
過軟化/過還元してしまった髪の毛へのパーマ施術はかなりの難易度で、1剤の還元コントロールが非常に難しいです。
カールを大きくかけ直したい場合は、パーマの知識が豊富なサロンにお願いすることが吉。
まっすぐにする
一般的にパーマ直しというとこのまっすぐにするというのがベターです。
この時にさらにパーマの伸ばし方には2種類あり
・ストレートパーマ
・縮毛矯正
この二つのどちらかの施術でまっすぐにします。
ストレートパーマでまっすぐにする
»薬剤の力だけで直します。
縮毛矯正まっすぐまっすぐにする
»薬剤とアイロンの熱で直します。
効果が高いのは縮毛矯正でまっすぐにパーマ直しする方が熱を使う分効果が高いです。
しかし熱を使うデメリットがあります。
縮毛矯正パーマ直しのデメリット
・ヘアカラー施術できる幅が狭くなる
・またパーマしたくなった時にデジタルパーマでの施術が余儀なくされる
パーマのかかり具合によりますが確実に縮毛矯正の方が仕上がりは綺麗になりますが、上記のデメリットはあるためパーマ直しの施術前に抑えておく必要はあります。
【3】酸性ストレートでパーマ直し
縮毛矯正で直すというところの深堀かつこの記事のコアの部分になりますが、
様々なパーマ直しを行なってきて、一番安パイにまっすぐ髪の毛を伸ばせるのは酸性ストレートかなと現在は思っています。
縮毛矯正にはアルカリ性で施術する従来の縮毛矯正と現在爆流行りしている酸性で縮毛矯正施術を行う酸性ストレートの2パターンの施術方法があります。
やり方にもよるので一概に言えませんが、スタンダードに考えるなら髪の毛への負担は
酸性ストレート<アルカリ縮毛矯正(従来の縮毛矯正)
です。
髪の毛への負担を最小限に抑えつつ、髪の毛へ綺麗なツヤを戻す。
実際に酸性ストレートでパーマ直ししたBeforeAfterです
»Before
»After
もちろん仕上がりはハンドドライのみでブローもストレートアイロンも一切入れておりません。
お客様にも喜んでいただけました。
【4】番外編酸熱トリートメントでパーマ直し?
色々検索すると酸熱トリートメントで治すみたいな情報もありますが、還元剤(パーマ剤の元みたいなもの)が入っていないかぎり早々に髪の毛の形が変わることはありません。
酸熱トリートメントを応用して縮毛矯正を簡易的に応用する技術はあるのでその場合は別ですが通常の酸熱トリートメントでパーマをまっすぐにできることは難しいです。
【5】まとめ
今回はパーマ直しをまっすぐにするという観点からまっすぐにするなら酸性ストレートがおすすめだよね!
という内容で記事を書いてみました。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
何か参考になる部分があれば幸いです。
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