先日こんなツイートをしました。
ガチ縮毛矯正毛に通常ロッドでクリープパーマを施術。
ブリーチ毛にパーマと似てます動画にする前にブログにプロセスと考察を書いてから動画解説しようと思います
縮毛矯正毛にクリープパーマできるとメンズ/ショートの施術の幅かかなり広がってくると思うので近日施術プロセス、無料公開します。 pic.twitter.com/OmbkNPcxe9
— 森 正臣@超パーマ美容師 (@mori_cura) February 16, 2020
今回は縮毛矯正毛にデジタルパーマではなくクリープパーマを施術していくプロセスと考察について、書いていこうと思います。
縮毛矯正毛に対してデジタルパーマではなくクリープパーマで施術できるようになると施術の幅はグッと広がってくると思います。
特にショートやメンズのお客様には攻めた提案ができるようになります。
【1】施術プロセス
施術プロセスはクリープパーマとデジタルパーマを組み合わせる感じです。
デジタルパーマのロッドではなく通常のロッドを使います。
1剤をリキッドではなくクリーム剤を使っていくのが一番のポイントです。
1剤塗布(クリーム)プレ巻
↓
放置
↓
水洗
↓
本巻
↓
クリープ(長め)
↓
2剤
こんな感じです。
【2】薬剤選定
ここもかなり大きいポイントだと思います。
縮毛矯正毛にデジタルパーマを施術する時の薬剤選定に似ています。
- ノンアルカリ
- 中還元
- シス多め
ポイントはこの3つ
ノンアルカリの薬剤選定で還元値は3〜4くらいに設定
還元剤はシステアミンをベースにシスの割合を30%くらいするのがオススメです。
縮毛矯正毛にパーマをする場合、僕はチオは使いません。
使わなくてもリッジは入りやすい気がします。
【3】1剤はプレ巻きする
1剤時巻かなくてもいいですが、通常のパーマよりかかりが読めないためプレでのロッドオンでかかりを測るのも有効です。
僕はこのプレ巻きでどのくらいカールが出ているかによって本巻きのロッド選定とクリープの温度の入れ方を調節しています。
デジタルパーマ同様軟化テスト用に11mmは別で巻いておきましょう。
ガチ縮毛矯正毛に通常ロッドでクリープパーマを施術。
ブリーチ毛にパーマと似てます動画にする前にブログにプロセスと考察を書いてから動画解説しようと思います
縮毛矯正毛にクリープパーマできるとメンズ/ショートの施術の幅かかなり広がってくると思うので近日施術プロセス、無料公開します。 pic.twitter.com/OmbkNPcxe9
— 森 正臣@超パーマ美容師 (@mori_cura) February 16, 2020
【4】放置
放置はデジタルパーマと同じタイムでOKです。流す5分前に巻いておいた11mmを外して軟化具合をチェックします。
これに合わせて
- ロッド選定
- クリープタイムを決定
します。
ここはデジタルパーマと同じです。
【5】本巻き
本巻きは軟化度合いによりますが、縮毛矯正毛への施術の場合通常よりジャスト〜通常より大きめのロッドを巻くといいと思います。
【6】クリープ
この施術でのクリープはソーラーよりスチーマーの方が向いていると思います。
ソーラーではどうしても均一に熱を加えることができないためです。
なので時間と人手があればスチーマーで均一に熱を加えることがおすすめです。
時間は少し長めがいいような気がしています。
僕は基本的にクリープの時間を8分と決めていますが、この施術の場合15分ほどはおいています。
【7】2剤
この施術の1剤はノンアルカリが基本なので、2剤はブロム酸を使うことが多いですが乾いたときの質感がパサつくことが多いので、過酸化水素でもいいかもしれません。
ここは好みです。
そこまでの大差はないです。
【8】施術のポイント
- 1剤の選定
- 軟化テスト
この施術の最大のポイントは1剤の薬剤選定ではないでしょうか?
ここが一番難しく、一番大切なところです。
施術する場合は、ここを一番気をつけていきましょう。
【9】縮毛矯正へのクリープパーマのデメリット
サロンワークとお客様に提案できる幅がかなり広がる反面、デメリットもあります。
僕が感じるこの施術のデメリットは、ドライ時の広がりがあるというところです。
デジタルパーマはガラス工程があるので、髪の毛の広がりを抑えられているような気がしますがクリープパーマの場合はそれがないので通常より髪の毛が乾いた時の広がりは出てしまうように感じます。
【10】まとめ
無理して施術する必要ではありませんが、髪質によってできないデザイン、ヘアスタイルを少しでも可能性にできたらお客様にとってはいいのではないかと思って今回まとめてみました。
ご質問などあれば、YouTube、Twitterで受け付けています。