酸性デジタルパーマのメリット・デメリットは?普通のデジパとの違いを現役美容師が解説

今回の記事では、
「酸性デジタルパーマって実際のところどうなの?」
という疑問に対し、都内で働く現役美容師の視点から、メリットとデメリットを包み隠さず解説します。

「デジタルパーマの進化版?」
「ブリーチ毛でもかけられる?」

そんな期待を持たれる技術ですが、実は誰にでもおすすめできる万能なメニューではありません。
失敗しないためにも、予約前に知っておくべき「酸性デジパの真実」をお伝えします。

普通のデジタルパーマと酸性デジタルパーマの違い

まず基本として、やっている作業内容は普通のデジタルパーマと全く一緒です。

違いは、アプローチの方法だけ。

・従来のデジタルパーマ:アルカリ性で髪を膨らませてかける
・酸性デジタルパーマ:酸性で髪を膨らませずにかける

お客様から見れば同じ機械を使っていますが、美容師側が使っている薬剤と理論が異なります。
ただ、このメニューを推している美容室はまだ少ないのが現状です。

酸性デジタルパーマの最大のメリット

私がサロンワークで感じる最大のメリットは、以下の2点です。

① 仕上がりの質感が「つるっ」とする

これが一番の特徴です。
従来のパーマやカラー(アルカリ施術)は、髪を膨潤(膨らませる)させて薬を浸透させます。

一方、酸性デジタルパーマは「髪を膨らませない」のが特徴。
さらに弱酸性の性質上、髪がキュッと引き締まる(収斂作用)ため、

・仕上がりがガサガサしない
・驚くほど「つるっ」とした質感になる
・柔らかく仕上がる

という、アルカリでは出せない独特の手触りが手に入ります。

② ダメージ毛(ブリーチ・エイジング毛)に対応できる

普通のデジタルパーマ(アルカリ)には耐えられない髪にもアプローチできます。

・ブリーチをしている
・エイジングで髪が弱っている
・繰り返しパーマをかけている

こういった「本来ならパーマを断られるレベルの髪」に対しては、酸性デジタルパーマだからこそ施術が可能になるケースがあります。

酸性デジタルパーマのデメリット

メリットだけ聞くと魔法のようですが、デメリットもしっかりあります。
ここを理解していないと失敗の原因になります。

① 健康な髪にはかからない・落ちやすい

ここが一番難しいポイントです。
髪を膨らませずに薬を効かせるため、

・元気な髪(健康毛)
・痛みが足りない髪

の場合、薬が髪の中に入っていかず、「かからない」「出ない」「すぐ落ちる」という結果になりがちです。
「髪を痛めたくないから酸性でやりたい」と思っても、髪が健康すぎるとそもそも成立しない技術なのです。

② デザイン(カールの強さ)に制限がある

酸性デジタルパーマは、グリグリに強くかけるスタイルには不向きです。

向いているデザインは、
・大きいカールで2回転くらい
・ゆるく柔らかいニュアンス

「しっかりウェーブを出したい」という場合は、アルカリのデジタルパーマの方が安定します。

お客様がメニューを選ぶのは難しい?

これは「お医者さんの処方箋」と同じ

酸性デジタルパーマは、お客様自身が「このメニューでお願いします」と選ぶのが非常に難しい技術です。

・髪のダメージレベルの見極め
・過去の履歴(縮毛矯正やカラー)
・これからの髪の状態変化

これらを総合的に判断して、美容師が「この状態なら酸性が必要だ」と処方するものです。
もし髪の状態が良くなれば、逆に酸性が効かなくなることもあります。

まとめ

・最大のメリットは「つるっとした質感」と「ハイダメージ対応」
・健康な髪には不向きで、すぐ落ちるリスクがある
・強いカールよりも、柔らかい大きなカール向き
・自分で決めず、信頼できる美容師に相談するのが鉄則

酸性デジタルパーマは、ブリーチ毛や縮毛矯正の履歴がある髪には救世主となり得る技術です。
ただ、非常に難易度が高く、髪質を選ぶ施術でもあります。

「私の髪、酸性じゃないと無理かな?」
と悩んでいる方は、自己判断せずに、酸性メニューを扱っている美容師さんに一度相談してみてください。

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