「傷まないって聞いたのに、ボロボロになった…」
酸性ストレートや酸熱トリートメントで、こういう相談は実際にあります。
SNSや広告では
痛みません
ツヤツヤになります
まっすぐになります
みたいな“良い部分”だけが切り取られがちですが、
現場目線では「リスクがゼロではないメニュー」です。
この記事では、お客様向けに
酸性ストレートと縮毛矯正の違い
酸熱トリートメント(酸熱)って何が起きてる?
なぜ「傷まないはず」がボロボロになるのか
事故を避けるために予約前に見るべきポイントを、
できるだけ分かりやすくまとめます。
まず結論:普通に痛みます
最初にこれだけは言い切ります。
酸性ストレートも、酸熱トリートメントも「傷まない」わけではありません。
理由は単純で、
髪の形を変える施術はすべて「変化=負荷」を伴うからです。
「痛まない」と断言している広告を見たら、
いったん疑ってOKです。
酸性ストレートは「ただの縮毛矯正」?何が違う?
工程は似てるけど、ダメージの出方が違う
酸性ストレートは、名前の通り「酸性寄り」で施術する縮毛矯正です。
一般的な縮毛矯正は、アルカリでキューティクルを開きやすくして
薬剤を浸透させることが多いです。
一方、酸性ストレートは
アルカリに強く振らずにやることで、アルカリ由来の負担は減りやすい。
ただしここが落とし穴で、
アルカリ負担が少ない=ノーダメージ
ではありません。
薬剤反応+熱(アイロン)を使う以上、
ダメージゼロは絶対にないです。
酸熱トリートメントは「ストレート施術」と別物
酸熱は“クセを伸ばす”というより、結合を作って質感を整える
酸熱トリートメントは、縮毛矯正みたいに「クセを伸ばす」施術というより
薬剤反応+熱で、髪の中に新しい結合を作って質感を整える
という考え方に近いです。
ただし、ここに大きな注意点があります。
「傷まないはずがボロボロ」になる失敗理由
酸性ストレート・酸熱トリートメントの失敗で多いのは、だいたいこの3つです。
① 強酸性に寄りすぎている
弱酸性は髪にとって安定しやすい領域ですが、
強酸性に寄りすぎると一気に危険度が上がります。
例えるなら、
“雑巾がキュッとなる”みたいな硬さ・ガサつきが出たり、
質感が一気に悪くなることがあります。
② 熱の影響が大きい(アイロン・毎日の高温)
酸性ストレートも酸熱も、熱とセットで成り立つことが多いです。
ここで熱が強すぎたり、繰り返し高温が重なると
どんどん硬くなる
もろくなる
切れ毛・断毛につながる
こういう事故が起きやすくなります。
特に酸熱は、繰り返すほど
「積み重なって悪化する」ケースが出やすいので要注意です。
③ “髪質に対して”メニュー選びがズレている
酸性ストレートが活きるのは
ブリーチ毛
エイジング毛
細毛
アルカリが危ない髪
みたいな、「アルカリに寄せたくない髪」です。
逆に、健康毛や強いクセに対して
「痛みが少ないから酸性で」
とやると、伸びが甘かったり、無理に熱を入れて事故ったりする。
つまり
“優しさ”を狙ったはずが、別の負担が増えて失敗する
この流れが起きます。
予約前に確認してほしいこと
「メニュー名」より「担当者の判断」を信じる
酸性ストレート・酸熱は、使い方を間違えると振り幅が大きいメニューです。
だからこそ大事なのは
「私は酸性で!」と決め打ちしないこと。
医者に行って「この薬ください」と言わないのと同じで、
髪の状態を見た上で、最適な施術を判断できる人に任せるのが安全です。
まとめ
酸性ストレートも酸熱も「痛まない」は嘘に近い
酸性=安全ではなく、強酸性・熱・繰り返しで事故は起きる
失敗の多くは「髪質に合ってない」「熱が強すぎる」「酸が強すぎる」
メニュー名で選ぶより、判断できる美容師に相談するのが正解
酸性ストレートも酸熱も、
適切に使えば武器になる技術です。
ただし「魔法」ではない。
この前提を持っておくだけで、失敗確率はかなり下がります。
